近年コロナ禍の影響で、猫を飼い始める人が増えてきました。
その中で、新米猫オーナー様の悩みとしてよく聞くのが、
「思っていたより猫トイレって臭う…!」
「なかなかトイレを覚えてくれない…」
「何か良い臭い対策はないかな?」
猫トイレの快適な置き場所や効果的なしつけ方法はこれで完璧!
猫を迎え入れる前に最初に知っておきたい飼い主も猫も快適なトイレの置き場所としつけ方法を紹介していきます。
猫トイレの場所はどこが最適か?
猫を飼い始めたものの、猫トイレに悩みを抱える方は多いのではないでしょうか。
アクサダイレクトの調べによると、『トイレ』の悩みは『噛み癖』・『爪とぎ』をおさえ、困りごとNo.1。
アクサダイレクトのペット保険 ご契約者さまアンケート結果 回答数:134名 2018年2-3月調べ
<引用元:https://www.axa-direct.co.jp/pet/pet_cat/consultation/data/002.html>
一緒に住むにあたって、お互いストレスなく快適に過ごしていくにはトイレ問題は、最初に解決しておきたい問題です。
トイレのオススメの場所は、リビングや人間のトイレ空間の中、洗面所や脱衣所などがあげられます。
猫は狭いところや風通しの良い場所、暖気のある場所を好む動物です。逆に、あまり干渉されるのが好きではないので、トイレ落ち着いた空間を選ぶのが良いでしょう。
また、綺麗好きなこともあり、猫がストレスなく排泄するためには、トイレを清潔にしておく必要があります。
リビング
飼い主と猫の双方最適な場所がリビングです。
人間が世話をしやすい位置に猫トイレを設けることは、安心・快適なトイレにつながります。
また、健康管理もチェックできるので泌尿器系の病気等も未然に防ぐことが出来ます。
窓付近に猫トイレを置いているケースは多いですが、あまりおすすめできません。
窓付近に置くと、猫トイレの臭いが外気と共にそれぞれの部屋へ行き渡り、充満してしまいます
リビングに設ける際は、窓や給気口の近くは避け、換気扇(排気口)のある洗面所などに近いドア付近に置くことで臭いが溜まりにくくなります。臭いが気になる方はトイレ近くに空気清浄機を設置することで臭いが残りにくくなり、安心です。
人間のトイレ空間の中
猫は狭いところが好き。
トイレには換気扇も備わっているため、臭い対策もバッチリです。また、紙タイプの猫砂であればそのままトイレに流すことも可能なので清潔な状態を保つことができます。
ただ、猫砂をトイレに流す際は注意が必要です。製品に「トイレに流せる」とうたっているものでも、パッケージ裏をよくみると使用上の注意事項がかなり細かく記載されており、
1回に流すことが出来る量や1日に流すことが出来る量が制限されていることがあります。
トイレの処理方法をしっかりと理解した上で猫砂を正しく扱いましょう。
洗面所や脱衣所
洗面所や脱衣所は、猫が自由に行き来しやすく、床材に防水加工がされていることから濡れても掃除がしやすく、オシッコがこぼれてしまっても拭き取るだけなのでオススメの場所の一つです。
さらに、換気扇や小窓が備わっていれば、臭いがこもることもありません。
排泄後は飼い主も目につきやすい場所なので、掃除がしやすく、ゴミ箱も近くに設置してあげるといつでも清潔な状態を保つことができます。
一方で、脱衣所や洗面所には水の溜まった浴槽に溺れたり、洗剤を誤って舐めたりする事故が起こりやすい場所なので、水廻りは工夫が必要です。猫が入っても問題のないように収納棚に洗剤を全てしまう、浴槽の蓋は閉めておくなど環境を整えてからトイレを設置しましょう。
猫は変化を嫌う動物なのでトイレの場所は一度決めたら、問題行動がない限りできるだけ動かさないようにすることが望ましいです。
猫が喜ぶトイレの条件とは?
猫にはそれぞれ性格も違えば、好みも違います。猫の特徴を踏まえたトイレアイテムを紹介します。
トイレの大きさは猫サイズの1.5倍以上
猫の大きさにもよりますが猫がクルっと回れる大きさが必要です。
深さは排泄後に砂をかけても飛び散りにくい深めのものを選びましょう。
設置個数は頭数+1猫
猫はとても綺麗好きです。
特にトイレ掃除を忘れて、不衛生なままだと排泄を我慢し泌尿器系の病気にかかったり、トイレ以外の場所で粗相してしまったりと注意が必要です。
夜間や留守中はついトイレ掃除が滞ってしまいがちです。猫が気持ち良く排泄するには頭数+1のトイレを置いておくのが理想です。
トイレの形状
猫トイレの形状は様々ありますが、猫の様子や排泄物から、素早く猫の異常を察知できるので最初はオープンタイプがオススメです。
トイレのヘリの高さは猫が簡単にまたげる高さがベストです。
警戒心の強い猫にはドーム型トイレもオススメです。猫砂が飛び散りにくく、臭いの広がりも抑えてくれるので、飼い主にとってもうれしいポイントです。
砂のタイプ
猫砂は快適なトイレ空間を語る上で、重要なアイテムです。
猫砂の種類は主成分の違いにより、鉱物系、紙系、木系、シリカゲル系などがあります。好みの感触などがわかるまで色々な種類を試してみましょう。
どの種類を選べばよいかわからない場合は、天然の砂に近い鉱物系(粘土系)の砂がおすすめです。オシッコが固まりやすい、消臭効果が高いなどの特徴に加え、自然の感触に近いことから猫が好みやすいと言われています。
ただ、自治体により可燃ゴミとして処分できないところもあるので、ゴミの分別は確認するようにしましょう。
消臭が一番高く抗菌効果もある優れものは、シリカゲル(化学物質)です。
吸水性がバツグンで掃除や手入れが簡単なのは再生パルプ紙、
砂埃が少なく、猫が舐めても安全性が高いものは木(無添加)やおがくず(木)など、
猫砂にも特徴が異なりますので、猫と飼い主双方が安心で快適だと思う猫砂を選んでみてください。
また、砂を入れる深さは最低でも5センチは必要です。
こんな場所はNG
猫は落ち着いて排泄できないと他の場所でしたり、トイレを我慢してしまいます。猫のためにも事前にNGな場所を把握しましょう。
観察されやすい場所やものが散乱している場所
ものが散乱している場所にトイレを置くと、猫は落ち着いて排泄できません。
飼い主も掃除がしにくくなるので、なるべくスッキリとした場所に設けるようにしてください。また、動物は排泄行為を見られることに不安を覚え、猫によっては頻尿を起こし性格まで神経質になる可能性もあるので落ち着いた場所に設置し、安心して排泄できる環境にしていきましょう。
食事スペースの隣
猫の本能で、敵に居場所を察知されないよう自分の臭いを残さないことが安全につながると言われています。常に強い臭いが残るトイレの隣に食事スペースを設置してしまっては、安心して食事ができません。トイレから離した位置に食事スペースを設置するようにしましょう。飼い主の少しの配慮で猫のストレスは大幅に減少するものです。
愛猫を迎えたらトイレトレーニングを
愛猫を迎えるトイレ準備が整ったら、最後にトイレトレーニングをしていきましょう。
トイレのしつけは難しいことはなく、猫の寝起きや食事後や給水後、遊んだ後などタイミングを見ながらトイレに誘導することで簡単に覚えることができます。
こんな時がトイレサイン
猫はトイレをする前に、床の臭いを嗅いだり、そわそわしたりします。最初は、そのトイレサインを察知し、猫砂の上に乗せてあげるなどして徐々に覚えさせて下さい。
トイレで成功した際は、しっかりと褒めてあげましょう。
掃除は、排泄したものを全て取り除かず少量残しておくと自分の臭いがついていると安心して自然とトイレに猫自身が行くことができます。
トイレは常に清潔に保つ
トイレは常に清潔を保つことは前頭でもお伝えしました。
猫の排泄行動を見ていると
猫の排泄ステップ
【ステップ1】トイレの場所の臭いを嗅ぐ
【ステップ2】猫砂を軽く掘りしゃがんで排泄
【ステップ3】排泄後は砂をかけて、臭いを消す
という一連の流れがあります。
もし、排泄後に壁をかいている、排泄物に砂をかけない、違う場所でトイレをしてしまうというルーティーン以外の行動をとっていたら、それはトイレが猫にとって快適な場所ではなく、不満があるのかもしれません。
これら異常行動はトイレ掃除が行き届いていないことで起こすことがほとんどなので、飼い主が日常生活の導線の中でトイレチェックができ、効率的に処理ができる場所を選ぶようにしましょう。こまめにトイレ掃除ができる環境づくりが、猫だけでなく飼い主にとっても快適な空間を保つことができる秘訣です。
失敗しても決して怒らない
最初は、失敗することはあるかもしれません。
ですが、決して怒鳴ったりして怒らないようにしましょう。猫は排泄をしたことに怒っていると理解してしまい、トイレを我慢してしまう猫もいます。恐怖を与えるだけなので失敗した時は叱らず、掃除をし、臭いと跡が残らないように処理をしていきます。
去勢をしていない猫は「スプレー行動」というなわばりを示すためのマーキングをすることがありますので、去勢をする、もしくはスプレー行動が習慣化しないようにトイレ外でした場合はすぐ掃除をするなどして対策をしていくことも大事です。
可愛い愛猫と共にハッピーライフを
可愛い猫が家族の一員になることは飼い主にとっても猫にとっても幸せなことです。猫の行動を理解し、迎え入れる準備を整えることで、お互いストレスなく快適に過ごせます。
猫は性格もそれぞれです。子猫の時はやんちゃなことや想像していないハプニングもつきものです。
何事も猫の気持ちになってみるとこの行動はもしかしたら不満があるのかな?この猫砂は気に入らなかったかも、違うもので試してみよう!等、飼い主から寄り添ってみては如何でしょうか。きっと猫もその愛情に応えてくれます。
猫にとって快適な場所を作ることや愛情をいっぱい注ぐことでこれからの猫ライフは癒されること間違いなしです。